日本代表・リーチ「勝つ気でいる」 ケンカ上等!先制攻撃で最強軍団の鼻っ柱へし折る
「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本-ニュージーランド」(29日、国立競技場)
ラグビー日本代表は28日、試合会場の国立競技場で前日練習を行った。オールブラックスとの4年ぶりの対決に向け、チームは「ストリートファイト」をテーマに設定。フランカーのリーチ・マイケル(34)=BL東京=は勝利への強い意欲を示した。
泣く子も黙る最強軍団相手にも、気後れなどない。リーチは「1週間前からずっとワクワクしてます。寝るのも結構、大変になってきて」と胸の高鳴りを抑えられなかった。
オールブラックスには過去6戦全敗も、前回はこれまで最多の31得点、5トライを奪取した。1年後のW杯で8強入り。成長を続けてきた。「僕らは勝つ気でいる。いい試合をして終わるのはファンに見せたくない。勝ってみんなで喜びたい」。穏やかな表情に確かな自信がうかがえた。
大金星を狙う一戦のテーマが「ストリートファイト」だ。メンバー唯一のノンキャップでリザーブに入るフランカー下川甲嗣(東京SG)が意図を説明する。「強い相手に対して『見たら負け』、『待ったら負け』。ストリートファイトも急に始まる。自分たちから仕掛ける、先手を打つところを大事にしていければ」。勝負の鉄則はケンカと同じ。“先手必勝”を貫けば可能性はグッと広がる。
リーチは、対戦が楽しみな選手に相手主将のフランカー、ケーンを挙げた。スーパーラグビーのチーフス所属時の同僚。サンウルブズの一員として対戦した際には、タックルを受けてあばら骨が折れたといい「やり返したいなと思います」とニヤリと笑った。チケットは完売し、国立は6万5000人の観衆で埋まる。最高の舞台で、歴史的勝利をもぎ取る。