「ラグビー・強化試合、日本５２－４８オーストラリアＡ」（１４日、ヨドコウ桜スタジアム）

　日本代表で構成された「ジャパンＸＶ」がオーストラリア代表の下に位置する同国Ａ代表との強化試合「アサヒスーパードライ　ＪＡＰＡＮ　ＲＵＧＢＹ　ＣＳ　２０２２」の第３戦に臨み、５２－４８で勝利を飾った。過去、正代表チームによるテストマッチを含め、日本はオーストラリアに１２戦全敗だったが、１３試合目で歴史的初勝利となった。

　第１戦（１日・秩父宮）を２２－３４、第２戦（８日・ベススタ）を２１－２２で連敗した最終戦で、壁を破った。前半３分にＦＢ山中亮平（神戸）のトライで先制すると、前半だけで５トライ。３５－１９で前半を折り返すと、後半２分にロックのジャック・コーネルセン（埼玉）がトライを加え、この試合最大の２３点にリードは広がった。

　しかし圧勝ペースの試合はここから反撃を許す。猛追は浴びながらも逆転は許さず、最後は４点差で振り切った。

　フッカーの坂手淳史主将（埼玉）は後半に逆転を許した前２戦からの進化を強調。「前回のゲームのように相手に流れがいく時間帯が、今回も後半１５分間ぐらいあった。崩れてしまいそうな場面で、リーダーがみんながやるべきことを明確にして、リセットできたことが大きな収穫」と振り返った。

　２９日には国立競技場でニュージーランド代表との正真正銘のテストマッチが待つ。３連戦で得た自信と収穫で、王国に立ち向かう。