遅咲き28歳・西本拳太が国際大会初頂点 五輪逃し悔しさ糧に急成長「やっとスタートラインに」

 優勝した西本拳太
 男子シングルスで初優勝し、ガッツポーズをする西本拳太
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 「バドミントン・ジャパン・オープン」(4日、丸善インテックアリーナ大阪)

 各種目の決勝が行われ、男子シングルスでは世界ランキング21位の西本拳太(28)=ジェイテクト=が、同6位の周天成(台湾)を2-1で撃破し、国際大会初優勝を飾った。女子シングルスでは世界選手権2連覇の山口茜(再春館製薬所)が、ストレート勝ちで2大会連続V。混合ダブルスでは、昨夏の東京五輪銅メダルの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)が敗れて準優勝となった。

 西本は両指を天に突き上げ、何度もガッツポーズをして喜びを爆発させた。桃田賢斗(NTT東日本)と同学年で、遅咲きの28歳がようやく届いた国際大会の頂点。「やっとスタートラインに立てた。ホームで優勝することができてうれしい。国際大会初優勝なので正直ホッとしている」と笑顔を見せた。

 過去2勝8敗と相性が悪い相手に、序盤から6連続得点。第2ゲームは落としたが、第3ゲームはガッツあふれるプレーで攻め続け、最後は相手が反応できないほどの強打で決着。1時間32分の激闘を制した。

 これまで決勝に進んだことはあっても桃田や、世界ランキング1位のビクトル・アクセルセン(デンマーク)に阻まれ続けてきた。その中で、昨夏の東京五輪を逃した悔しさを糧に急成長。今大会では1回戦で同10位、2回戦で同8位、準決勝で同3位と世界ランカーを次々と破る快進撃。「勝ち切ることができた。自信になる」と胸を張った。

 24年パリ五輪の選考は23年5月1日から始まる。「ここからが全盛期。積み重ねが選考レースに入ってからのプレーにつながる。勝てるプレーを確立するために1球、1球を大事にしていきたい」。桃田の陰に隠れてきた実力者が、初の夢舞台へ存在をアピールした。

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