三原舞依、フリーで曲が止まるトラブルも優勝 無音の中ジャンプ着氷で「いい経験」
「フィギュアスケート・げんさんサマーカップ」(14日、滋賀県立アイスアリーナ)
女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位で今年の四大陸選手権優勝の三原舞依(22)=シスメックス=が最終滑走で曲が止まるハプニングがありながら、138・45点、合計207・61点で優勝した。
最終滑走の三原の演技中盤、突如今季フリー曲の「恋は魔術師」が止まった。三原は困惑した表情を見せ、観客席からもどよめきが起こったが、三原は無音の中で演技を続行。3回転ルッツ-2回転トーループ-2回転ループの3連続ジャンプと、3回転ループを着氷した。その後、一度演技を中断。審判席にCDを渡しにいき、観客席におじぎをして数分後に演技を再開した。演技後も、何度も観客席におじぎをした。
突然のトラブルも、三原は「何十人の曲をかけているので、機械のトラブルかな。いい経験ができたと思いますし、すごくありがとうございます」と前向きに語った。無音で演技を続けた理由については、「曲が止まった時点で、本当はレフェリーの所にいった方が良かったのかなと思うんですけど、流れを途切れさせたくなかったのもあって、ルッツまでやっちゃった」と説明した。
「試合では初めてか、記憶に残ってないかどっちかです」と笑った。ただ、普段から無音で滑る練習はしているといい、「うちのクラブで、ミス止めとか色んなシステムがあって、仮にジャンプミスをしたらそこで曲が止まっちゃう。今回は失敗ではなく止まっちゃったと、いつも通り頭の中で曲をかけながらできた」と冷静に対応した。
げんさんサマーカップでは、昨年大会でも坂本花織(シスメックス)のSPで2度曲が止まるトラブルがあった。昨年はCDの音源が止まったことから、主催者は今年はデータ音源で対応。たが、再びのトラブルに見舞われる事態となった。




