斉藤立 リネールV生観戦で衝撃「上には上がいる」10月世界選手権へ決意新た

 柔道男子の強化合宿で調整する斉藤立(上)=代表撮影
 柔道男子の強化合宿で調整する斉藤立(代表撮影)
 男子代表合宿に参加した斉藤立
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 柔道男子100キロ超級で全日本王者の斉藤立(20)=国士舘大=が2日、宮崎県延岡市で行われた男子代表合宿に参加した。初出場を決めている10月の世界選手権(ブダペスト)に向けて「やっと五輪への道のチャンスが芽生えたので、自分の人生すべてを懸けて勝ちにいく」と決意を込めた。

 7月のグランドスラム(GS)ハンガリー大会は右膝などのけがのため欠場したが、現地に帯同した。100キロ超級では、五輪4大会連続メダリストのテディ・リネール(33)=フランス=が圧倒的なパフォーマンスで優勝したが、斉藤は“絶対王者”の試合を初めて生観戦。「王者の風格というか、仕上がっているなと思った。(強さが)断トツだったので、上には上がいるなと」と衝撃を明かすと同時に、世界選手権やパリ五輪に向けて大きなライバルとなるだけに「より自分も挑戦者の気持ちというか、すごく燃えました」と刺激を受けた。

 6月の全日本学生優勝大会では団体戦決勝で代表戦を戦うも、90キロ級の村尾三四郎(東海大)に一本負けする悔しさを味わった。しばらくは「病み期だった」と落胆したものの“リネール・ショック効果”もあって再び発奮。204センチ、140キロの巨体から繰り出すスピードや技術を目の当たりにし「あんなにデカいのに組み手が速いし、すごくうまくて(相手を)さばき切っている。日本の柔道みたいなところもあったり、すごく上手」と脱帽しつつ、自身も192センチ、160キロ超とフィジカル面では劣っていないだけに「持ち合ったら対抗できると思うので、いかにして持ち合うかが課題」と力を込めた。

 4月の全日本選手権以降はけがが続いているが、今回の延岡合宿から少しずつ乱取りも再開しており、「とりあえず今はけがをしない、悪化させない、戻すという意識だが、代表としての自覚を今回の合宿で芽生えさせて、よりいっそう自分にハッパをかける事が大事」。2カ月後の大舞台に向けて「自分はセンス(型)でもないし、練習を積まないと勝てない選手。今まで以上の(状態の)自分を世界選手権前に準備することを意識している」と語った。

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