元大関の朝乃山が三段目で7戦全勝優勝「素直にうれしい」6場所出場停止明け

 大青山(右)を寄り切りで破り、7戦全勝で三段目優勝を決めた朝乃山(撮影・佐藤厚)
 大青山(右)を寄り切りで破り、7戦全勝で三段目優勝を決めた朝乃山(撮影・佐藤厚)
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 「大相撲名古屋場所・13日目」(22日、ドルフィンズアリーナ)

 新型コロナウイルス感染対策ガイドライン違反による6場所出場停止が解けて三段目で復帰した元大関の朝乃山が7戦全勝で優勝を飾った。大青山(荒汐)を右四つに組みとめると、左上手を引いて力強く寄り切った。「素直にうれしいです。優勝のこと、先のことは考えず、一日一番、自分の相撲を取りきることだけを考えて土俵に上がりました」と心境を語った。

 1年2カ月ぶりの本場所。「初日から体が硬かった。自分の相撲を思うように取れなかった」という。元大関で勝って当然のプレッシャーもあったが「しっかり自分の相撲を取りきる、本土俵で相撲を取らせてもらえる感謝の気持ち忘れずに、と言い聞かせながら、土俵に上がりました」と集中した。

 土俵下では、師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)が審判を務めた。「師匠にもウソをついてしまったので、少しずつ恩返ししたいという思いで土俵に上がりました」という朝乃山。今したいことを問われると「一番は帰って師匠に報告したい。まわりで支えてくれた方々に連絡したい」と答えた。

 復帰場所での優勝。応援してくれる周囲に「少しでも恩返しできたかな」と結果で応えたことを喜びつつ「今日優勝してまだ終わったわけじゃない。上を目指して、みなさんに応援してもらえるような力士を目指していきたい」と誓った。

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