琴ノ若猛進7勝 親子三代三役&初Vへ!格上・若隆景倒し首位タイ堅持

 若隆景(奥)を寄り切りで破った琴乃若(撮影・佐藤厚)
 若隆景(左)を攻める琴ノ若
2枚

 「大相撲名古屋場所・9日目」(18日、ドルフィンズアリーナ)

 平幕琴ノ若が関脇若隆景を寄り切りで破って2敗を守った。親子三代幕内の“サラブレッド”が初の賜杯へ向けて存在感を増してきた。横綱照ノ富士は遠藤を下して2敗のまま。大関陣では貴景勝が若元春を退けて6勝目。トップは2敗で照ノ富士、琴ノ若ら6人が並んでいる。

 過去幕内で1勝3敗だった格上にも完勝した。琴ノ若は立ち合いから素早く右下手を引くと、頭をつける若隆景をものともせず、前に出続けて寄り切った。「体がしっかり反応してくれた。じっくり攻めながら、自分の形を作って攻められた」と汗を拭った。

 祖父に元横綱琴桜、父に佐渡ケ獄親方(元関脇琴ノ若)を持つサラブレッド。3場所連続勝ち越し中で、自身最高位の東前頭2枚目で臨んでいる今場所も7勝2敗と勝ち越しに王手。すでに大関以上の対戦も終えた中での首位タイと、初の賜杯も視界に捉えている。

 上位との対戦で心掛けていることがある。「どんな形であれ、攻める流れの相撲を取らないと。自分で墓穴を掘ったりする。できるだけいい内容を心掛けている」。初の敢闘賞を獲得した昨年の名古屋場所以降、上位との対戦が増えた中でたどり着いた答えだ。八角理事長(元横綱北勝海)も「よく前に出るようになった。(若隆景に)馬力負けしていない」と太鼓判を押した。

 優勝戦線を走っていることには「やることは変わらない」と淡々。星数次第では初の三役も見えてくる。10日目は4連敗中の豊昇龍戦。「まずはきっちりいい相撲を取って、それが(勝ち星)につながればいいかな」と冷静に力を込めた。

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