八角理事長 19年に安倍氏とトランプ氏への説明役「真摯なお姿、忘れません」

 「大相撲名古屋場所」(10日初日、ドルフィンズアリーナ)

 日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が9日、安倍晋三元首相が8日に死去したことを受け、追悼のコメントを発表した。「安倍晋三元首相の突然の悲報に接し、驚きと悲しみに堪えません」と、思いがけず訪れた別れを悲しんだ。

 安倍元首相は、優勝力士にしばしば内閣総理大臣杯を自ら授与。2019年5月には、国賓として来日中だった当時のトランプ米国大統領を招待して夏場所を観戦した。史上初となる現職米大統領の観戦に、国技館は大フィーバーとなった。

 八角理事長は、安倍元首相とトランプ氏への説明役を務めた。脳裏に深く刻まれた瞬間を「ともに観戦された際の真摯(しんし)なお姿が目に浮かび、忘れることはございません」と回顧。相撲史にとっても歴史的な1ページを演出した元首相を「長く国益と国民のために尽力され、多大なる経験を今後もお役立ていただけると信じておりましたが、残念でなりません。心より哀悼の意を表します」と悼んだ。

 あれから3年余り。初優勝を果たしてトランプ氏から米国大統領杯を授与された朝乃山は、6場所出場停止が明けて復帰する。コロナ禍以降では初めて観客数の制限なしに定員で開催される名古屋場所は、悲しみの中で初日を迎える。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス