ジョセフジャパン完敗 世界2位フランスと力の差もW杯へ手応え 期待のホープ李が奮闘

 「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本23-42フランス」(2日、豊田スタジアム)

 日本代表(世界ランキング10位)はフランス代表(同2位)との第1戦に23-42で完敗した。通算成績は1分け10敗。前半こそ13-13で折り返したが、後半に4トライを許した。力の差を見せつけられたが、新型コロナ感染のSO山沢拓也(27)=埼玉=に代わって先発出場した李承信(21)=神戸=が奮闘。日本の新たな戦力として存在をアピールした。第2戦は9日に国立競技場で行われる。

 世界ランク2位に完敗だった。「前半を13-13で終えられた。後半に関しては自分たちのミスから(の失点)だった」とジョセフHC。一時はナンバー8タタフのトライで逆転するなど、ハーフタイムまでは同点と善戦。だからこそ悔しさがにじんだ。

 主力のフッカー堀江、SH斎藤、FB野口が新型コロナの陽性判定で離脱。1日は先発予定だったSO山沢も陽性で欠場が決定した。厳しいチーム状況に見舞われた中での試合だったが、明るい材料もあった。

 山沢の代わりに抜てきされた李が、21歳ながら堂々のプレーを披露した。帝京大1年時に中退し、ニュージーランド留学を目指したがコロナ禍により断念。20年に神戸に入団し、今年は主力として13試合に出場した期待のホープは「勝たせるゲームコントロールはできなかった」と反省しつつも、「思い切って蹴られた」とプレースキックを6本中5本成功。ジョセフHCは「21歳で素晴らしい経験」と23年W杯への底上げに手応えを得た。

 9日の第2戦へ、指揮官は「前半は60%のポゼッションを取ることができていた。ただ、それが30分、35分だけでなく80分間やり続けることを意識して次の試合に向かいたい」と力を込めた。歴史的勝利へ後半の強度を克服する。

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