稲垣啓太 山沢コロナ欠場決定も「混乱はない」 SO代役に李、仏戦初勝利へ問題なし
ラグビー日本代表は1日、リポビタンDチャレンジカップ2022・フランス代表戦(2日、豊田スタジアム)に向け、試合会場で冒頭15分を除く非公開練習を行った。先発予定のSO山沢拓也(27)=埼玉=が朝に体調不良を訴え、新型コロナの抗原検査で陽性となり欠場が決定。SO李承信(21)=神戸=が先発に繰り上がり、CTBシェーン・ゲイツ(29)=浦安=がリザーブ入りする見込みとなった。緊急事態にもプロップ稲垣啓太(32)=埼玉=は「混乱はない」と言い切り、フランスから初勝利を目指す決意を示した。
世界ランキング2位との戦いを前にコロナ禍に襲われた。急きょメンバー変更を余儀なくされる緊急事態にも、稲垣は表情を変えず強気に言い放った。
「負傷者も出て体調不良者も出た。しかし、誰かが倒れたら誰かがやらないといけないのは変わらずあり続ける。全員誰が入ってもいいように準備してきている。特に混乱はない」
6月30日には堀江、斎藤、野口の主力3人に加え、この日は司令塔の山沢まで陽性判定となり、フランスとの第1戦の欠場が決まった。SOにはリザーブだった21歳の李が入る見込み。追加招集のSH茂野と初コンビとなるハーフ団で挑まなければならなくなった。
それでも、稲垣は「誰が入ってもスタンダードを下げない。チームにとって問題はない」と繰り返し影響がないことを強調。茂野も「自分たちのコントロールできることに集中する」と動揺はない。
相手は今季欧州6カ国対抗戦を制したメンバーから大きく入れ替えて来日しているとはいえ、世界ランク10位の日本にとっては過去1分け9敗と明らかな格上。「今の日本代表のメンバーがどう立ち向かっていくのか、どう結果を残すのか、そこが全て」と稲垣。言葉通り逆境をはね返し、フランスから大金星をつかみ取る。



