五輪金「志土地真優」で初優勝“100連勝”の18歳藤波に闘志「倒さないといけない」

 今井佑海(右)を破って世界選手権出場を決めた志土地真優(撮影・伊藤笙子)
 今井佑海(右)を破って世界選手権出場を決めた志土地真優(撮影・伊藤笙子)
 世界選手権出場を決め、夫・志土地翔大コーチ(右)と笑顔を見せる志土地真優(撮影・伊藤笙子)
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 「レスリング・全日本選抜選手権」(19日、駒沢体育館)

 女子55キロ級決勝が行われ、東京五輪金メダリストの志土地真優(24)=ジェイテクト=が、清岡もえ(育英大)をテクニカルフォールで圧倒して優勝した。約1時間後に行われた世界選手権(9月・ベオグラード)代表決定プレーオフでは、全日本女王の今井佑海(日大)を撃破。世界切符を手にし、24年パリ五輪での連覇に向けて好スタートを切った。

 五輪以来10カ月ぶりの復帰戦となったが、変わらぬ強さを見せつけた。「緊張したが、足が思ったよりも動いた。最後まで勝ち切れて良かった」。東京五輪は「向田真優」として悲願の金メダルを獲得後、婚約者の志土地翔大コーチと入籍。改姓してからの初戦でしっかり結果を出し「志土地として優勝できてうれしい」と声を弾ませた。

 今回は非五輪実施階級で戦い世界切符も獲得したが、12月から始まるパリ五輪代表争いでは主戦場の53キロ級で戦うことを明言。今大会で公式戦100連勝を飾った18歳の世界女王・藤波朱理(日体大)も台頭してきているだけに、「手足も長くて、すごく強い選手。倒さないといけない存在。刺激になっている。東京五輪までは(同階級で)吉田沙保里選手も刺激になっていたが、まだ自分も頑張らないといけない」と闘志を燃やした。

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