霧馬山6連勝 あるぞ平幕V「しっかり一日一番」阿炎をはたき込み3敗キープ

 「大相撲夏場所・10日目」(17日、両国国技館)

 平幕霧馬山が関脇阿炎をはたき込みで破り、3敗を守った。横綱大関陣との対戦を終えた5日目から6連勝。トップを1差で追走する。横綱照ノ富士は小結豊昇龍を寄り倒して3敗をキープ。大関陣は、御嶽海が翔猿を退けて5勝目を挙げたが、正代は関脇若隆景に寄り切られて7敗目。貴景勝も北勝富士に押し出されて5敗目を喫した。優勝争いは、一山本と隆の勝の平幕2人が2敗でトップ。3敗で5人が追う。

 状態のよさが素早い動きに表れた。阿炎のもろ手突きにのけ反って押し込まれた霧馬山だが、左へスルリと回り込む。体を入れ替え、突いて反撃。すかさず二の矢ではたいて土俵にはわせた。

 「危なかったけど、よく体が動いてよかったと思います」と好調を実感。6連勝は、新入幕で後半に8連勝して敢闘賞を獲得した20年1月場所以来だ。「しっかり一日一番、集中してやっている」と歯車がかみ合っていることをうかがわせた。

 今場所前の合同稽古にも意欲的に参加。「部屋だと若い衆との稽古が多いので全然違う。毎日やってほしい」と笑いながら貴重な機会を歓迎していた。豊富な稽古量は誰もが認めるところ。10勝を挙げた先場所に続く進撃へ、みっちりと汗を流してきた。

 勝ち越しまであと1勝。さらに星を重ねれば、新小結で負け越した昨年九州場所以来の三役復帰も見えてくる。「まずは勝ち越してから」と冷静に先を見据えたが、モンゴルの後輩・豊昇龍ら三役勢に負けてはいられない。すでに横綱大関戦は終え、トップと1差。「いつも通り、一日一番」という姿勢を貫ければ「まだ考えるのは早い」という賜杯争いの中心に躍り出る可能性は十分にある。

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