伊調馨、手探りの日本代表コーチデビュー「フワッとしている」新設役職で試行錯誤

 レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(37)=ALSOK=が16日、都内で行われた女子代表合宿で、日本代表の「アントラージュコーチ」としてデビューした。初日のこの日は選手からの質問に答える形で、技術や試合前の心構えなどを指南したという。

 初仕事を終えてオンラインで取材に応じ、2024年パリ五輪に向けて「選手が分からないことや疑問に思うこと、経験談を聞かれたときに話をしたり、自分も成長しながら選手と一緒に世界を目指していければいい」と語った。

 日本代表に新設された「アントラージュコーチ」は、選手を精神的に支えるなど、競技環境をよくすることを目的に設置された。赤石光生強化本部長は「強化委員会のコーチ以外に、経験豊かな人材をアントラージュコーチとして設置することで、選手が相談しづらい悩みや意見を伝えて、円滑に強化推進を図れる」とパイプ役なども期待。一方で、前例のない役職だけに「まだ手探りで、伊調コーチも緊張していると思う。選手も接しているうちに質問等も増えてくるかな」と語った。

 伊調自身もまだ手探り状態といった様子で「(役割が)フワッとしているので」と苦笑いした。昨年11月に打診されたときも「アントラージュコーチって何だ?」と疑問に思ったというものの、「少しでも自分が力になれることがあればと。できる限りのことはやらせてほしい」と受諾。初仕事を終えた感想としては「(合宿中に)どこにいたらいいんだろう?というのが率直な気持ちでした(笑)。何をしたらいいんだろう」と明かし、「コーチ陣もまだ私の(役割の)扱いに困っている部分もあるのかなと(笑)。試行錯誤していかないといけない。求められていることを選手とも話をしていかないといけない」と、回を重ねながら徐々に立ち位置を築いていく構えを示した。

 それでも、女子史上初の五輪4連覇を誇るレジェンドの存在感は絶大。赤石強化本部長は「(選手の前で)技をやってくれないかとお願いしたが、タックルに入る前に縦の動きだけでなく、横の動きを入れながらと指導していただいた。選手はどうしても攻撃が単調になりがちだが、テンポを変えながらという素晴らしい技術の指導で、僕も『そうだよね』と気づかせていただいた」と脱帽した。

 伊調自身、コーチ兼選手として現役を続けており「今もレスリングを研究中なので、トップ選手と一緒に自分も高めていけたらいいし、日本として世界で勝ち続けるために自分も尽力できればいい」と力を込めた。

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