20歳の新星・土井陵輔 3位で初の世界切符獲得 白井コーチ絶賛 床運動では全体トップ

 母校・日体大「必勝」の横断幕を背に跳馬の演技をする土井陵輔(撮影・高石航平)
 世界選手権の出場を決めた土井陵輔(中央)と橋本大輝(撮影・高石航平)
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 「体操・NHK杯」(15日、東京体育館)

 男子が行われ、4月の個人総合の全日本選手権で3位だった土井陵輔(20)=日体大=が全日本選手権との合計255・995点で3位になり、初の世界選手権(10月開幕、英リバプール)代表に決まった。

 20歳の新星が、初の世界切符を勝ち取った。土井は最初の床運動で全体トップの14・733点を出すと、他の種目も大きなミスなく通しきった。「本当にうれしいです。全日本で3番になったからこそ、(順位を)深く考えずに演技した」と、持ち前の笑顔をはじけさせた。

 日体大に通い、体操男子の2016年リオ五輪団体の金メダルメンバーで“ひねり王子”の愛称で親しまれた白井健三コーチの指導を受ける。普段から「持ち味は笑顔だよ」と緊張をほぐしてもらい、この日も試合前に「歯が見えてるからマシだよ」と後押しされた。「笑うことでリラックスできるし、切り替えができる」と、自然体の演技が好成績につながった。

 白井コーチが「これほどそろっている選手は数えるほどしかいない」と舌を巻く存在は、跳馬では恩師の名を冠した「シライ」にも挑んでいる。伸びしろ抜群の20歳は、白井コーチに「足りないのは経験。日本代表はこんなものだとつかんでほしい」と熱いエールを送られた。

 ◆土井陵輔(どい・りょうすけ)2002年1月7日、福岡県出身。小学1年生で体操を始める。父の転勤で岡山に移住し、中学3年生までは岡山ジュニアに所属。関西高時代の19年世界ジュニア個人総合で銀メダルを獲得した。日体大に進学し、現在3年生。得意種目は床と平行棒。

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