空手・東京五輪銅メダルの荒賀龍太郎が引退会見「幸せな現役生活」思い出は初世界一

 東京五輪の空手男子組手75キロ超級で銅メダルを獲得した荒賀龍太郎(31)=荒賀道場=が11日、オンラインで引退会見を行った。「集大成と決めて挑んだ五輪で、目指していた金メダルではなかったが、今までで一番と言っていいほど満足のいく試合ができた。たくさんの方から『お疲れ様』『おめでとう』と声を掛けていただき、やってきたことは間違いではなかったと肩の荷が下りた。一番は、私自身が幸せな現役生活だと思えたので引退を決意した」と語った。

 荒賀は3歳から空手を始め、両親が経営する道場で稽古を重ねた。京産大1年の時に史上最年少で全日本選手権を制覇。12、14年の世界選手権で銀メダルを獲得し、16年世界選手権では悲願の金メダルに輝いた。昨夏の東京五輪では、組手で日本勢唯一となる銅メダルを獲得。今年3月にインスタグラムで引退を表明していた。最も思い出に残る大会として16年世界選手権を挙げ、「3回決勝に立って、2回は負けて悔しい思いをしていた舞台だったので、五輪(種目に空手)が決まった年に今年こそはと挑んだ結果、優勝することができて、今でも忘れることができない」と振り返った。

 4月から母校・京産大の監督に就任し、指導者として再出発している。「今後は世界王者を輩出できるようなチームづくりをしていきたいし、空手を見たこともやったことないような人たちが気軽に体験できるようなイベントも企画して、空手の普及発展にも貢献したい」と語った。

 6月12日には、第1回全日本体重別選手権(高崎アリーナ)の中で引退セレモニーが行われる。

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