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照ノ富士 休場ピンチ難敵・高安をねじ伏せた 両膝に爆弾抱えるも「信じてやるだけ」

 「大相撲夏場所・2日目」(9日、両国国技館)

 横綱照ノ富士は高安を小手投げで退け、初日を出した。休場明けで不安が残る中、初日からの連敗は阻止。3場所ぶりの優勝へ踏みとどまった。大関陣は正代が琴ノ若に屈して2連敗。御嶽海も小結豊昇龍に押し出されて初黒星。貴景勝は霧馬山を寄り切り、連敗を免れた。先場所優勝の関脇若隆景も玉鷲に敗れ、土がついた。2日目までで、早くも三役以上に全勝はいなくなった。

 本調子とはいえない横綱が、難敵もピンチもねじ伏せた。休場明け初日の黒星から一夜。先場所12勝を挙げた元大関・高安に、照ノ富士は受けて立たなかった。しっかり踏み込んで組んで右下手を引くと、圧力をかけた寄り。巻き替えられてもろ差しを許しても、強引にきめ上げて前に出る。最後は右の小手投げで両膝をつかせた。

 「慎重に前に圧力をかけていこうと思った。よかったと思います」。表情を変えずに、淡々と言葉を連ねた。前日は横綱昇進後初めての初日黒星。休場明けで連敗発進となれば、2場所連続途中休場のピンチとなっても不思議はなかった。ここで踏みとどまるのが最高位を張る強さ。「毎回言っているけど、その日の一番に集中しているだけ。終わったことは終わったことなので」と切り替えは当然と位置づけた。

 先場所優勝の若隆景を筆頭に、三役陣や琴ノ若ら台頭する新勢力。今場所の番付発表時には、自分が壁になるという気持ちが「常にある」と話す一方、若手という言葉には「オレもまだ若いって」と即座に反応した。「俺まだ30歳ですけど。土俵に上がれば年なんて関係ない」と老け込むつもりはない。

 両膝に爆弾を抱えながらの土俵。八角理事長(元横綱北勝海)は「前にもって行く馬力が今場所はない気がしますね」と心配したが、ここから調子を上げていくしかない。「できることはやってきた。信じてやるだけ」と照ノ富士。賜杯奪回だけを見据えて戦い抜く。

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