9月杭州アジア大会延期決定 池江ら代表の競泳、卓球など24年パリ五輪へ強化プランに影響必至

 アジア・オリンピック評議会(OCA)は6日、新型コロナウイルスの影響で、9月10日~25日に開催予定だった杭州アジア大会(中国)を延期することを理事会で決定した。新しい日程は今後検討する。これを受け、日本オリンピック委員会(JOC)は「まずはOCAからの情報収集に努め、NF(国内協議団体)とも情報共有を進めたい」とコメントした。

 アジア大会は4年に1度開催される総合大会で「アジア版オリンピック」とも称されている。杭州大会では40競技を実施し、1万人以上の選手が参加予定だった。

 日本にとっては、各競技で24年パリ五輪に向けた強化における重要な位置づけとなっている場合も多く、強化プランの練り直しなどの影響は必至だ。

 競泳では、完全復活を目指す池江璃花子(21)=ルネサンス=が今月、追加でアジア大会代表入りを決めたばかり。今年の世界選手権(6月、ブダペスト)の代表を逃しただけに、久々の海外での国際大会で貴重な腕試しの場となるはずだった。また、水泳の世界選手権はコロナ禍の影響で23年7月に福岡大会、24年1月にドーハ大会を控えているだけに、杭州アジア大会が来年への延期となれば大きな大会が続く異例のシーズンとなる。

 卓球は、杭州アジア大会のシングルス代表に、選考会を勝ち抜いた張本智和(18)=IMG、吉村真晴(28)=愛知ダイハツ、早田ひな(21)=日本生命、平野美宇(22)=木下グループ=が決まっており、大会での試合成績がパリ五輪代表選考ポイントに加算されることになっている。

 柔道は、東京五輪金メダリストの大野将平(30)=旭化成、ウルフ・アロン(26)=了徳寺大職、素根輝(21)=パーク24=らが出場予定。来年の世界選手権(カタール)が最も重要な代表選考大会となるが、延期によって同一年のアジア大会開催となれば異例。延期による影響は避けられそうにない。

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