池江璃花子 200M自由形で3位 本命100M自由形「優勝したい」リレーも代表有力

 「競泳・日本選手権・第2日」(29日、横浜国際プール)

 女子200メートル自由形で東京五輪代表の池江璃花子(21)=ルネサンス=が1分59秒46で3位だった。個人の派遣標準記録には届かなかったが、上位4人の合計タイムで、800メートルフリーリレーの標準タイムを突破。28日の同50メートルバタフライに引き続き、同リレーでアジア大会(9月11~16日、中国・杭州)2種目目の代表入りが有力となった。

 池江はレースを振り返り「200メートル自由形は代表にこだわってなくて、強化の一環として出場した。メダルが取れてよかった」と淡々と語った。狙い通りのレースに手応え十分で800メートルリレーで2種目目のアジア大会代表切符も有力にした。

 前半100メートルを6位で折り返すと、ラスト50メートルでギアをアップ。一気の追い上げで3位に食い込んだ。復帰後のベストこそ逃したものの、体力の落ちる後半に粘り強さを発揮。「状態が上がらなくて、予選落ちするかと思った。でも前、後半で(スピードを)上げる練習をしてきた成果が出た」とうなずいた。

 池江には、もう一つの目的があった。24年パリ五輪を見据え、国際大会では1日に3、4レースをこなすハードな日程が予想される。3月の選考会では本命レースに体力を残すため200メートル自由形は棄権した。「このレースを通して勝負強さを出して、タフなレースにつなげようと思った」と、あえて肉体的に追い込むテストをした。

 大会3日目は得意な100メートル自由形。3種目目の派遣記録突破へ「優勝したい」と宣言。「バタフライがいいと自由形もよかったりする。明日が楽しみです」と心を躍らせた。完全復活へ向け、心身共に上昇気流に乗ってきた。

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