「陸上・織田記念国際」（２９日、エディオンスタジアム広島）

　陸上の織田記念国際は２９日、エディオンスタジアム広島で開幕する。開幕前日の２８日は試合会場で記者会見が行われ、東京五輪代表で、１０秒０１の自己記録を持つ多田修平（２５）＝住友電工＝が「目標は優勝。タイムにもこだわってレースしたい」と意気込んだ。

　多田は、２４日の出雲陸上では、１０秒２７で桐生祥秀（日本生命）に次ぐ２位だった。短期間での連戦も「疲労は若干残っているけど、いい刺激が入っている」と調子は上々。悪天候が予想される中、「雨でも１０秒１（台）とか出せれば満足して終われるのかな」と見据えた。

　今季は「（世界選手権出場がかかる）日本選手権を勝ちきるのも大事なんですけど、第一は（７月の）世界選手権にピークをもっていって予選、準決勝で９秒台を安定させるのが理想」と語る。９秒台突入に向け、「１００パーセント狙う気持ちでやっていきたい。（９秒９５の）日本記録も出したいですし、勝負をしていく中で、自然と９秒台、日本記録が出せればいい」と目標を掲げた。