桐生が10秒18「まずまず」国内初戦でV 次戦4・29織田記念へ「タイムも勝敗も」
「出雲陸上」(24日、浜山公園陸上競技場)
特別レースの男子100メートル決勝が行われ、東京五輪代表の桐生祥秀(日本生命)が10秒18(追い風1・5メートル)で優勝した。「公認として10秒1台を(国内)初戦で出せたのはまずまず。得意の50~60メートルでもう一段ギアは上がると思う」とうなずいた。
持ち前の中盤からの加速で、後続を寄せつけずフィニッシュ。予選から決勝にかけて走りを調整した。「予選で10~20メートル体がぶれてしまった。決勝も走りながらハム(ストリングス)が重い感じだったので、途中でトップスピードを上げて維持する感じにした」と修正力も光った。
2022シーズン最大の目標は7月に開催される世界選手権(米オレゴン)。去年の東京五輪ではリレー種目の出場にとどまっただけに個人種目出場への思いは強い。「もちろん出たい。もう27歳になる。だんだん次の五輪とは言っていられなくなる。毎年毎年しっかりやっていきたい」。
代表入りの条件は派遣標準タイム10秒05を突破し、かつ日本選手権(6月9~12日、大阪)で3位以上に入ること。「(10秒05は)近々ありそう」と内定の道は見えている。
次戦は中4日で向かえる織田記念国際(29日、広島)。「勝敗を意識したい。今のタイムではみなさんも満足していないですし、僕も満足していないので。タイムにも勝敗にもこだわりたい」と意気込んだ。





