新天地の平野美宇、中高時代の恩師と久々“再タッグ”で2連勝「結果に結びついた」

 久々にベンチに入った中高時代の恩師、中沢コーチ(右)から指導を受ける平野美宇
 新しい所属での初戦で連勝発進した平野美宇
2枚

 「卓球・アジア大会代表選考会」(9日、赤羽体育館)

 女子1次リーグB組で、東京五輪代表の平野美宇(21)=木下グループ=は石川佳純(全農)に4-0でストレート勝ちし、2試合目も南波侑里香に4-1で勝って2勝0敗とした。10日は同じく2勝0敗の佐藤瞳(ミキハウス)と対戦し、勝てば決勝に進出。優勝すればアジア大会(9月、中国・杭州)のシングルス代表に決まる。

 平野は初戦の五輪代表対決で完勝すると、勢いに乗って連勝発進を果たした。「石川選手には前回(3月の第1回パリ五輪代表選考会)負けていたが、今回はしっかり勝ち切れて良かった。2試合目も勝てて、内容も攻めるだけじゃなく、守りでも1点を取る意識が良かった」とうなずいた。

 “新天地”で心機一転、再スタートを切った。16年10月から所属していた日本生命を離れ、今月から新たに木下グループと所属契約。普段から東京近郊で活動することが多いため、24年パリ五輪挑戦を見据え、川崎市に練習拠点を置く同社に身を置き、環境を変える決意をしたという。

 そして、この日ベンチに入ったのは木下グループで監督に就任した中沢鋭コーチ。平野が中学から高校まで過ごしたエリートアカデミー時代に指導を受け、17年の大ブレイクにもつなげてくれた恩師だ。18年3月のエリートアカデミー終了以降はベンチに入ることはなかったが、旧知である恩師との久々の“再タッグ”で上昇気配。「新しい気持ちというか、所属も変えて環境も変わり、前に教えてもらっていた中沢コーチもベンチに入って、試合結果に結びついた。自分の中では(高校当時よりも)成長できている感覚はある」と感慨深げに語った。

 今大会は男女各8人が2グループに分かれてリーグ戦を行い、各組1位同士が決勝を行って勝者がアジア大会シングルス代表に決まる。3月の第1回パリ五輪代表選考会を制した男子の張本智和(IMG)、女子の早田ひな(日本生命)は既に代表に内定しており、残りはあと1枠。女子は東京五輪代表の伊藤美誠(スターツ)、石川、平野、17歳の木原美悠(エリートアカデミー)ら豪華メンバーが争う。また、今大会の各組上位2人はアジア大会の団体戦代表となる。

 日本卓球協会は、24年パリ五輪代表選考に関して国内代表選考会を重視する方針を取っており、各大会ごとに独自のポイントを設定。今回のアジア大会代表選考会は五輪代表選考ポイントには含まれないものの、アジア大会本番は優勝=160点など高いポイントが設定されているため、2枠のシングルス代表に入ることは重要な位置づけとなっている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス