大野&ウルフ代表落選 鈴木監督「若手との勝負見たかった」

 全日本柔道連盟は3日、福岡市内で強化委員会を開き、10月の世界選手権の男子代表を決めた。今大会を制した東京五輪金メダルの阿部一、永瀬ら8人を選出。一方、けがで欠場した東京五輪金メダリスト、73キロ級の大野将平(旭化成)と100キロ級のウルフ・アロン(了徳寺大職)が落選するというサプライズ選考となった。

 鈴木桂治新監督(41)のカラーが鮮明となった形だ。就任当初から若手をはじめとした競争を方針に掲げており、金メダリストも特別扱いしない姿勢を示した。今大会は選考大会の1つでしかないが、コロナ禍で国内外の大会が限られる中、各階級のトップと若手が一堂に会する絶好の機会。鈴木監督は五輪優勝という2人の実績を評価しつつ、ライバルとの直接対決の場がなかったことを挙げ「若手との勝負を見たかった」と惜しんだ。

 ただ、ウルフに替わる100キロ級は、今回優勝の羽賀龍之介(30)=旭化成=ではなく若手の飯田健太郎(23)=旭化成=を選出。高いポテンシャルを期待されながら、昨年は世界選手権や国際大会で優勝できず、今大会も準決勝敗退と低調。強化委員会では抜てきに疑問の声も出たが、鈴木監督は「世界で勝つ可能性を考えて選んだ」と強調し、「飯田の力を引き出せる環境をつくりたい」と話した。

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