高安5年ぶり全勝ターン 初Vへ復調気配 体重増やし自信「気楽にやる」

 若元春に上手投げを仕掛ける高安(右)(撮影・北村雅宏)
 高安が上手投げで若元春を破る
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 「大相撲春場所・8日目」(20日、エディオンアリーナ大阪)

 平幕高安が若元春を上手投げで下し、全勝ターンを決めた。中日勝ち越しは、2017年春場所以来、5年ぶり4度目。復活気配の元大関に初優勝の期待が膨らんできた。新大関御嶽海は、新小結豊昇龍を押し倒して1敗をキープし、新関脇若隆景、平幕琴ノ若の3人が1差でトップを追う。かど番大関の貴景勝が6勝目を挙げ、2敗は新関脇阿炎と2人。同じくかど番の正代は霧馬山を退け、3勝目を手にした。

 どっしりとした貫禄が漂った。懸命に食らいつく若元春を、高安がじわじわと追い詰めた。左四つから右のおっつけで圧力をかけて一枚まわしの右上手をつかみ、最後は振り回すような上手投げ。47秒の熱戦にも表情を変えず「先手を取って攻めることができた。落ち着いて取ることができた」と振り返った。

 初場所は部屋の所属力士らが新型コロナに感染したため全休。その間に肉体改造に成功した。現在の体重は公式発表の177キロから6キロ増え、大関時代と同じ183キロ。「目的を持って体重をしっかり増やして、体調を整えてきた」と自信をみなぎらせた。

 全勝ターンは兄弟子で当時新横綱だった稀勢の里(現二所ノ関親方)と10連勝まで並走した17年春場所以来。「横綱とずっと連勝していたのは覚えています」と記憶をたどった。悲願の初優勝を果たせば初土俵から101場所目となり、稀勢の里の89場所を上回る歴代3位のスロー記録。「気を引き締めて、目の前の一番に気楽にやっていきたい」と自然体で後半戦に臨む。

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