琴ノ若 豪腕星&1敗キープ 逆転!上手投げでねじ伏せた「重さ生かして対応できた」
「大相撲春場所・6日目」(18日、エディオンアリーナ大阪)
平幕琴ノ若が千代翔馬を上手投げで破り、1敗を守った。先場所も11勝を挙げて千秋楽まで優勝争いに絡んだホープ。この日の横綱照ノ富士の休場を受け、混戦模様のV戦線を盛り上げる。前日初黒星の新大関御嶽海は、明生を寄り切りで下し、連敗を免れた。大関貴景勝は、万全の相撲で霧馬山を押し出して2敗をキープ。大関正代は玉鷲に屈して5敗目。平幕高安が全勝で単独トップを維持した。
スケールの大きさと成長を示す白星だった。苦しい体勢になっても、琴ノ若は慌てなかった。千代翔馬に左四つで右上手を取られ、頭をつけられる展開。それでも右上手を取ってこらえると、相手の下手投げに一枚まわしの上手投げを打ち返し、力強くねじ伏せた。
「内容がいいとは言えなかったが、我慢して、辛抱して、最後まで取り切れた」。落ち着いて熱戦を振り返った。不利になったとみるや、足技もある相手に自分から動かず、良さを封じる相撲にシフトチェンジ。「じっくり重さを生かして、対応できたのが良かった」と自賛した。
昨年名古屋場所で12勝を挙げ、敢闘賞を獲得。翌秋場所では左膝を負傷して途中休場と暗転したが、苦境を無駄にしなかった。「攻める気持ち、後ろに下がらない、悪い体勢になっても引いたりしない…ケガして見つめ直すことができた。全部自分のためになった」。この日の相撲は、まさに増えた引き出しのたまものだった。
6日目まで1敗は、前述の名古屋場所以来幕内で3度目。「悪い癖を修正できるように、親方衆に教えてもらいながらやってきたことができている」と手応えはある。祖父が元横綱琴桜、父が師匠の佐渡ケ獄親方(元関脇琴ノ若)というサラブレッド。横綱不在となった賜杯争いに、2場所連続で割って入る可能性は十分にある。





