玉鷲 37歳4カ月で金星 父は強し!長男卒園式の日に平成以降の最年長記録

 「大相撲春場所・5日目」(17日、エディオンアリーナ大阪)

 平幕玉鷲が横綱照ノ富士を押し倒し、2場所連続通算5個目の金星を挙げた。37歳4カ月での金星獲得は平成以降最年長で、昭和以降5位の年長記録。新大関御嶽海は霧馬山に寄り切られて初黒星。かど番の大関正代は阿武咲を上手投げで下し、初日からの連敗を4で止めた。全勝を守った平幕高安が単独トップに立った。

 元気過ぎる37歳が“荒れる春場所”を演出した。横綱照ノ富士を初場所に続いて撃破し、昭和以降5位となる年長金星獲得。また味わう最高の勝利に、玉鷲は「全然違います。(金星は)言葉も違うじゃないですか。わかりやすい」と高笑いした。

 自慢のパワーがさく裂した。立ち合いから突いて出て、横綱にまわしを取らせない。休まずに攻め続け、最後は左ののど輪と右のおっつけで土俵下に吹っ飛ばした。

 かっこいい父の姿を見せた。この日は、長男の幼稚園の卒園式。前夜はビデオ通話で「お互い頑張りましょう」と約束していた。19年初場所では初優勝を決めた千秋楽の朝に次男が誕生。愛息の節目で印象的な活躍を披露する勝負強さに「お祝いできたかなと思います。今日(の会話)は『見てくれたかな?』って。そこから始まると思います」と胸を張った。

 幕内最年長の鉄人。初土俵から無休の通算連続出場は、歴代5位の1411回に伸びた。元気の秘けつは「自分だけじゃなく、まわりのみんなのおかげ」と感謝する。4日目までは1勝3敗。星があがっていなかっただけに「本当によかった。大阪に来てようやく一つでも感謝の気持ちを伝えられた」とファン、師匠や部屋の仲間への恩返しを喜んだ。

 土俵を盛り上げる大ベテラン。八角理事長(元横綱北勝海)も「玉鷲は元気、馬力がね。元気のよさが目立つ」と称賛した。序盤戦で上位陣に全勝も消え、横綱も2敗。賜杯レースは混戦ムードが漂ってきた。

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