体操・内村航平 引退試合前に羽生から刺激 露のウクライナ侵攻でベルニャエフを「心配」

 体操男子個人総合で12年ロンドン、16年リオと五輪2連覇を果たし、12日に現役引退試合を行う内村航平(32)=ジョイカル=が3日、オンラインで取材に応じた。一足先にナショナル強化合宿を終え、「6種目やることがこんなにも過酷なのかと改めて感じてます」と笑った。

 集大成の舞台を前に体操界のキングが刺激を受けたのは、北京五輪のフィギュアスケートで前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑んだ羽生結弦(ANA)だ。「やっぱり“羽生結弦”だった。結果じゃない部分を重視してやったと思う。失敗はしたけど挑戦する所に価値がある」と心を動かされたという。スノーボードの平野歩夢(TOKIOインカラミ)の名前も挙げ、「共通した所を感じた」とうれしそうに語った。

 またロシアのウクライナ侵攻を受け、リオ五輪の個人総合で金メダルを争ったオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)を思いやった。「今どうしてるのか心配。スポーツまで影響が及ぶのは非常に悲しい」と現状を嘆いた。

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