松田瑞生V3 自己&大会新、日本歴代5位2時間20分52秒でも悔し涙

 「大阪国際女子マラソン」(30日、ヤンマースタジアム長居発着)

 東京五輪代表で補欠だった松田瑞生(26)=ダイハツ=が、一山麻緒(ワコール)の大会記録を19秒更新し、日本歴代5位となる2時間20分52秒の自己ベストで2年ぶり3度目の優勝を果たした。上杉真穂(26)=スターツ=は2時間22分29秒で2位。上位6人が24年パリ五輪の代表選考会として23年秋に開催される「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)の出場権を得た。松田と上杉は今年7月の世界選手権(米オレゴン州ユージン)の派遣設定記録の2時間23分18秒(日本人2位以内)を突破し、代表候補となった。

 日本歴代5位の快走で優勝しても、大粒の涙が止まらなかった。「悔しかった。自分の目標は達成できませんでした」。松田は序盤から上杉と先頭集団を形成し、25キロ過ぎで単独トップに立った。途中まで日本記録も狙えるペースだったが、終盤で伸び悩み、レース後は母・明美さんに抱きついて泣いた。

 どうしても超えたい“壁”があった。東京五輪選考会を兼ねた20年1月の大阪国際女子で、2時間21分47秒で優勝。残り1枠の東京五輪代表の有力候補となったが、同年3月の名古屋ウィメンズで一山が2時間20分29秒の好タイムで走ったため、松田は五輪出場を逃して補欠に回った。

 今大会は「月間の走行距離は過去最高」の練習で挑み、2時間20分52秒の好タイムで優勝した。だが“因縁のタイム”には届かず。「一山選手のタイムが最低ラインだった。クリアできなかった」と肩を落とした。

 それでも苦しい経験は糧にできた。東京五輪出場を逃したことを「東京五輪のスタートラインに立って走れば私は陸上を続けていなかった。その経験があったからこそ今があると言えるようになりました」と振り返る。「月経がきてしまい、(練習の)最後はジョグがハマらない感覚があった」と「7割」の状態で臨んだ今回だったが、テーマに掲げた「浪速のど根性走り」で地元・大阪を駆け抜けた。一回り成長した姿に、二人三脚で支えてきた山中美和子監督も「ベストコンディションでない中まとめてきた」と目を細めた。

 MGC出場権を獲得し、世界選手権の派遣設定記録も突破した。「沿道で『パリ』、『パリ』と言われたんですけど。ちょっとまだパリは浮かんでいない。まずは世界陸上を目標にして、頑張ったその先にパリがあるんじゃないかな」。浪速路から始まった夢舞台への再挑戦。着実な成長で、次こそは五輪切符を手に入れる。

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