卓球V候補が続々敗退の大波乱 平野美宇「全日本で勝つことは改めて大変」

6回戦で敗れ、悔しそうに下を向く平野(撮影・西岡正)
6回戦で敗退し、引き揚げる平野(撮影・西岡正)
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 「卓球・全日本選手権」(28日、東京体育館)

 シングルスは男女ともに6回戦まで行われ8強が出そろったが、優勝候補が次々に敗退する波乱の1日となった。男子は、昨年王者の及川瑞基(木下グループ)、20年王者の宇田幸矢(明大)が5回戦で苦杯。東京五輪代表の張本智和(木下グループ)も6回戦で敗れた。女子は前回優勝の石川佳純(全農)、17年女王の平野美宇(日本生命)と五輪代表2人がそろって6回戦敗退となった。

 カットマンの佐藤瞳(ミキハウス)に敗れた平野は「直近の試合も勝っていたので苦手意識はなかったが、今日は残念だった。前よりも実力が上がっているなと。強いなと思いました」と相手をたたえた。16強で姿を消したが、「日本のレベルも上がっているので、全日本で勝つことは改めて1試合ずつ大変だなと思いました」と実感を込めた。

 国内の実力者が一斉にそろい、1つのトーナメントで争うハイレベルかつ過酷な大会。優勝候補とあっても、ひとたび劣勢となれば勝ち抜くのは難しい。

 石川は昨年、5年ぶりに頂点に返り咲いたが、今年は世界ランク26位の加藤美優(日本ペイントマレッツ)に足をすくわれた。「(初戦から)競り合いが続いていたし、みんな同じような(高い)レベルなので。その厳しい戦いで勝っていかないといけなかったが、今日は勝負所で厳しいところにいけなかった」と難しさを口にした。

 吉村真晴(愛知ダイハツ)に敗れ、4年連続で優勝を逃した張本は「毎年全日本はとても緊張するし、何度やっても慣れない。昔のように、自分が(積極的に)攻めている勢いを逆にここ数年(相手に)やられている。負けても不思議じゃない。今日はまさしく逆をやられた」と振り返った。

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