19歳の幕下・熱海富士が涙の勝ち越し 西幕下筆頭 春場所で10代の関取確実

琴裕将(左下)を寄り倒しで破り感極まる熱海富士(撮影・開出牧)
熱海富士(左)が琴裕将を寄り倒しで下す(撮影・中島達哉)
琴裕将(左)を寄り倒しで破った熱海富士(撮影・開出牧)
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 「大相撲初場所・14日目」(22日、両国国技館)

 西幕下筆頭の熱海富士(19)=伊勢ケ浜=が十両琴裕将(佐渡ケ獄)を寄り倒して4勝3敗として勝ち越しを決め、春場所の新十両昇進を確実にした。

 右四つから寄り倒して軍配があがったが、熱海富士の左足が俵を踏み越したのではないかと物言い。協議の結果、軍配通りのアナウンスを耳にすると、感極まった表情を浮かべて何度も息を吐いた。リモート取材には「本当にホッとして泣きそうになって…泣かないようにと思ったんですけど」と涙声で対応した。

 今場所は2連勝から3連敗。追い込まれてから何とか盛り返した。「もうダメかなと思ったりもした。いろんな方が応援してくださって」と、親方衆や部屋の力士、両親に感謝。横綱照ノ富士からは「ここまで来たらなるようにしかならない。今までやってきたことを信じて、思い切ってやれば大丈夫」と背中を押されたといい「最後に勝ち越せてよかった」と声を震わせた。

 春場所開催時は19歳6カ月で、10代での関取昇進は昨年秋場所の北青鵬(宮城野)以来。初土俵から所要8場所で番付を駆け上がった。故郷の静岡県熱海市では昨年、大規模土石流が発生。「地元を元気づけるとか言って負けるとダメなので。勝ててよかった」。明るい話題を届け、また安どの声が漏れた。

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