福士加代子が笑顔のラスト駅伝「長くやってきてよかったな」28位でフィニッシュ

ゴールし花束を贈られる福士加代子=たけびしスタジアム京都(撮影・山口登)
手を振りゴールに向かう福士加代子=たけびしスタジアム京都(撮影・山口登)
笑顔でゴールする福士加代子=たけびしスタジアム京都(撮影・山口登)
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 「全国都道府県対抗女子駅伝」(16日、たけびしスタジアム京都発着=9区間42・195キロ)

 陸上女子長距離で五輪に4大会連続出場し、30日に現役引退する福士加代子(39)=ワコール=が、青森代表として、アンカー区間の9区(10キロ)を務め28位でゴールした。このレースが現役最後の駅伝となった。

 笑顔で8区の山崎姫由を迎え入れ、25位でタスキを受け取った。福士は笑顔で走り続け、沿道の人に笑顔で応じる様子も見受けられた。去来するものがあるのか、鼻のあたりをぬぐったり、一瞬、感極まるような表情を見せたりしていた。ゴールすると、花束を手渡されていた。

 レース後はNHKのインタビューに「3人もぬかれて本当にまた申し訳ありませんでした」と明るく応じた。「今回の応援はみんなありがとうっていわれるのが多くて」と振り返り、京都チームで走った時とくらべても「今日はね。ものすごく温かいありがとうで、『あ、本当に終わるんだな』という感じがしました」と語った。

 「後半になって、なんで私、ありがとうって言われてるんだろうと考えはじめて。『やべえな。長くやってきてよかったな』、なんて思いましたね」と10キロの中で思いをめぐらせていたといい、現役ラストレースとなる予定の大阪ハーフマラソンへ、「今日の応援がすごい温かくて、それに応えられない自分の体がもどかしかったので、練習します。フフフ」とした。

 福士は04年アテネから北京、ロンドンと3大会連続でトラック種目に出場。16年リオ五輪ではマラソンを走り、14位だった。13年世界選手権のマラソンは3位に入った。福士は30日の大阪ハーフマラソンを最後に現役引退することを表明しており、この日は“ラスト駅伝”となった。

 東京五輪女子1万メートルで7位入賞した長崎の広中璃梨佳(21)=日本郵政グループ、東京五輪女子マラソンで8位入賞した鹿児島の一山麻緒(24)=ワコール=もアンカーを務めた。

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