内村航平 現役引退を発表 栄光の五輪、世界選手権8連覇!偉大なる“王”完全燃焼

 体操男子で12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪個人総合2連覇の内村航平(33)=ジョイカル=が11日、マネジメント会社を通じて、現役引退を発表した。14日に都内で会見を行う。09~16年まで五輪、世界選手権で8連覇を飾り、“絶対王者”と呼ばれたレジェンド。度重なるけがを乗り越えてたどり着いた東京五輪は予選落ちに終わったものの、4度目の夢舞台を踏んだ。長きにわたり体操界だけでなく、日本のスポーツ界をけん引してきた偉大なる“王”が、競技生活に別れを告げた。

 世界の頂点に君臨し続けた“キング・オブ・ジムナスト”が、勝負のフロアに別れを告げる。内村はマネジメント会社を通じて、現役引退を発表。引退の経緯や今後については14日の会見で、本人の口から語られる。

 強烈な光と影が交錯した競技人生だった。五輪、世界選手権という世界大会8連覇に、個人総合40連勝。どんな舞台でも勝つことを期待され、それに応えてきた。

 リオデジャネイロ五輪の頃には、陸上のウサイン・ボルト(ジャマイカ)、競泳のマイケル・フェルプス(米国)といった世界の五輪スーパースターと並び称された。日本における五輪の“顔”だった。ただ、勝ち続けることを「地獄」と表現したこともある9年にわたる“長期政権”を築いた一方で、年齢を重ねた中でのキャリアの終盤は、けがに苦しめられた。

 リオデジャネイロ五輪後は慢性的な痛みを抱える首や肩、右足首や腰など、けがが重なり、満身創痍(そうい)な状態が続いていた。両肩には100本以上の注射を打った。敗北が重なり、「集大成」と位置付けていた東京五輪を「夢物語」と自嘲したこともあった。

 それでも、五輪1年の延期を契機に、「6種目やってこそ体操」という自負に区切りをつけ、種目別鉄棒に活路を見いだした。H難度「ブレトシュナイダー」という大技を完全習得し、厳しい選考を勝ち抜き、東京五輪代表入りを決めた。

 昨夏の五輪本番では、予選でまさかの落下。3大会連続の金メダルはならなかった。自らに代わり、躍動した東京五輪2冠の橋本大輝(順大)ら若手の姿をみて、時代の終わりを悟ったように語った。

 「僕はもう主役じゃない。僕がみせられる夢はここまでです」-。

 代名詞はマットに吸い込まれるかのように、ピタリと降り立つ着地だった。同10月に生まれ故郷の北九州で開催された世界選手権の種目別鉄棒では6位に終わったものの、「会心の一撃」と話す着地で締めくくった。

 「今でも衝撃、音を覚えている。バシーン、みたいな。リオ五輪を思い出した。いや~、もうこれ以上ない。やりきったというのが正直な気持ちです」

 自らの置かれる立場を考え、この時点で進退についての明言は避けたが、表情は晴れ晴れとしていた。完全燃焼だった。五輪連覇を決めた16年リオデジャネイロ五輪個人総合の鉄棒と並ぶ人生最高の着地で、“王”としての戦いに終止符を打った。

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