「フィギュアスケート・全日本選手権」（２５日、さいたまスーパーアリーナ）

　アイスダンスの北京五輪代表選考は、今大会の成績をはじめ、今大会終了時の世界ランク、今季の世界ランク、今季のベストスコアと４項目が設定されている。全日本選手権を４連覇した小松原美里、尊組は２つ、村元、高橋組も２つ、それぞれ満たしている。選考結果は２６日に発表される。

　代表選考の話題に優勝した小松原美里は「自分たちがするべきことは、スケーターとしてやったと思うので」と語り、後は選ぶ立場の人にゆだねる考えを示した。ただ、「やっと自分の番が終わったから生で応援できます」と、安どした様子だった。パートナーの尊も「選手の仕事をしましたので、大きな心でお待ちしております」と語った。

　村元哉中とのカップルで２位の高橋大輔は「まじで分かんないですものね」。村元も「選考基準が２－２？」とつぶやいた。高橋は「本当に明日、ふたをあけるまで分からない状態なので、考えないようにしようかなと僕は思っていて。考えても仕方ないですし」と心境を語った。村元も「自分たちが今日できることを全力で、力を果たしたと思うので」とやり切ったことを強調しつつ、「でもポジティブに、気持ちは強く持って。選んでいただけたらうれしいなと思います」と率直に言葉にした。

　「クリスマスを楽しみたいと思います。やっと緊張感から解放されたから」と笑った高橋ではあったが、どうしても転倒もあったため「悔やまれるのはリズムダンスっていうところに」と悔やみきれない様子。村元も「悔しいという言葉しか出てこないんですけど」と率直に口にしていた。