伊藤美誠 金メダル獲得も今年後半の漢字は『苦』『迷』「五輪までは『楽』だったけど」

 「2021年大会報告と感謝の会」に登場した伊藤美誠(撮影・伊藤笙子)
 「ビビッと来た」というお気に入りのワンピースにお色直しした伊藤美誠(撮影・伊藤笙子)
 グレーのスーツにカチューシャ姿で登場した伊藤美誠(撮影・伊藤笙子)
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 卓球女子で東京五輪混合ダブルス金メダルの伊藤美誠(21)=スターツ=が16日、都内で所属が開催した「2021年大会報告と感謝の会」に出席し、「今年は五輪もあり、最高の1年で締めくくることができた。1番の思い出はミックス(混合)ダブルスで金メダルを獲れたこと」と改めて喜びをかみしめた。

 ただ、歓喜のままでは終えられなかった。今年は異例で、五輪イヤーながら世界選手権個人戦(米ヒューストン)が11月に開催。優勝を狙ったシングルスは8強で散り、女子ダブルスでは2大会連続で準優勝に終わり、中国選手に壁に跳ね返された。

 五輪後新たなプレースタイルを模索したが、自身の持ち味を見失ったという。今年の自身を表す漢字を問われると、「五輪までは楽しくて頑張れたので『楽』。でも、その後の3カ月は苦しくて『苦』『迷』が思い浮かぶ。正直、世界選手権は迷いながら(試合に)入っていた」と告白した。

 帰国後は自問自答を重ね、自身の本来の持ち味であるトリッキーな前陣速攻スタイルに再び活路を見いだしたという。「今はすごくスッキリしていて悩みはない。スッキリって漢字で表すと何ですかね?」と笑顔を取り戻し、最終的な漢字としては“明”や“透”を思わせた。

 2大ビッグマッチを1年の間に経験し、「自分に何が必要かわかり、たくさん成長させてもらった1年。ある意味、五輪後にもう一度成長するチャンスをもらえた。それを生かして(来年は練習を)やり切りたい。全日本選手権で羽ばたきたい」と日本のエース。5月には世界選手権団体戦(中国・成都)があるだけに「世界団体で(個人として)全勝を大きな目標にしたい」と視線の先を高みに置いた。

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