高木美、北京五輪金見えた!圧巻開幕3連勝で代表確実に

 「スピードスケート・W杯第3戦」(5日、ソルトレークシティー)

 女子1500メートルは高木美帆(27)=日体大職=が自身が持つ世界記録まで0秒16に迫る1分49秒99で開幕3連勝を飾った。北京五輪代表入りを確実にした。佐藤綾乃(24)=ANA=が1分51秒46で2位に入った。男子500メートルは森重航(21)=専大=が日本勢2人目の33秒台となる33秒99で初優勝。松井大和(シリウス)が4位、村上右磨(高堂建設)が7位、日本記録保持者の新浜立也(高崎健康福祉大職)が8位と日本勢が上位に名を連ねた。また高木美同様に基準を満たした小平奈緒(相沢病院)も北京五輪代表入りが確実。月末の代表選考会には出場する必要がある。

 ゴールラインを越え、目に入った「49」という数字に、高木美はバンザイで喜びを表現した。自身の持つ世界記録には0秒16届かなかったが、3季前に女子で初めて1分50秒の壁を破った会場で、再び1分49秒台をマーク。「もう1回このリンクで50秒を切りたいとヨハン(デビッドコーチ)と話していた。100分の1でも切れて『49』を見られてうれしい気持ち」と感慨深げに振り返った。

 高木美自身が「ラップタイムはそんなに出ていなかった」と語ったように、中盤までは3季前より遅めのペース配分。それでも最後1周を前回より上げ「まとまったレースだった」。“自己ベスト”に届かなかった悔しさはあったというが、自身のSNSには「喜びの割合は大きかった」とも記した。

 ここまで2戦で感じていた、滑りに対する「モヤモヤ」も突破口を見つけた様子。「体を扱いやすくなった。課題を越えられたのは、自分の糧になる」と好感触を得た。2位の佐藤とは1秒47差。過去2戦は0秒5~6差だっただけに、圧倒的大差での圧巻の開幕3連勝。金メダルへの道のりは盤石だ。

 オミクロン株感染拡大による水際対策強化の影響で、年末の北京五輪代表選考会は日程を変更しての開催が決まった。とはいえ高木美はここまでの好成績で日本連盟が定めた基準を満たし、代表入りは確実。「五輪は別物だと思っている。次へ向けてまたスタートを切り直したい」。18年平昌五輪は銀メダル。個人では初の金メダルに照準を定め、残り2カ月、鍛錬を続ける。

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