入江聖奈 2大会ぶりV&女子MVP 同期対決で貫禄の75秒殺

 「ボクシング・全日本選手権」(28日、墨田区総合体育館)

 男女全階級の決勝が行われ、東京五輪で金メダリストの入江聖奈(21)=日体大=が、女子フェザー級決勝で松持亜実(日体大)に1回1分15秒RSC勝ち。初戦から2試合連続RSC勝ちで2大会ぶり2度目の優勝を果たした。

 貫禄の75秒殺だ。開始49秒に鋭いジャブからのワンツーでスタンディングダウンを奪うと、流れるような上下の打ち分けでレフェリーストップ。チームメートとの決勝対決に入江は「大切で大好きな同期と日本一を争えてよかった」といつもの笑顔を見せた。

 五輪後、今大会が初の公式戦。初戦で「羊96匹」だった緊張は決勝も収まらず「昨夜は9時に寝て1時に起きてしまった」と苦戦した。それでもパワー、技術とも五輪からの進化を見せたのは金メダリストの自覚だろう。

 大学4年になる2022年は、ボクシング部の女子主将を務める。日体大の浅村雅則監督はすでに練習メニューを任せ、今大会もサブセコンドに起用。「考えるきっかけになり、言うことが変わってきた」と成長を認める。

 この日も「今のところあと1年」と卒業時に引退の意向を示した入江だが、今やるべきことも見えている。21年9月のアジア大会(中国・杭州)で「日本女子で初めての金メダルを狙いたい」とモチベーションは高い。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス