桃田が1年10カ月ぶりV 交通事故、五輪敗退の悪夢乗り越え「本当に苦しかった」

 バドミントンのインドネシア・マスターズの各種目決勝が21日、バリで行われ、男子シングルスで世界ランキング1位の桃田賢斗(27)=NTT東日本=が同3位のアナス・アントンセン(デンマーク)を2-0でのストレートで下し、優勝した。桃田のワールドツアー制覇は20年1月に交通事故に巻き込まれて大けがを負う直前のマレーシア・マスターズ以来、1年10カ月ぶり。金メダルの大本命とみられていた東京五輪ではまさかの1次リーグ敗退に終わった男子のエースにとって、うれしい優勝となった。

 優勝後に自身のツイッターを更新し、つぶやいた言葉に、喜びが滲んだ。「優勝できました。苦しかった。本当に苦しかった。けど周りの方々のおかげでなんとか踏ん張り頑張ることができました。まじで感謝しかないです」-。

 勝利が決まると、小さく拳を握った。輝かしい桃田の競技人生の中でも悪夢のような1年10カ月。大目標だった東京五輪でのメダルも逃した2021年の終盤に、ようやくトンネルを抜けた。24年のパリ五輪については「まだ目指していない。積み重ねた先にあればいい」と一からの出直しを誓った27歳にとって、新たなスタートの1勝となった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス