坂本花織がNHK杯連覇「怖かった」重圧乗り越え223・34点 GPファイナルも決定
「フィギュアスケート・NHK杯」(13日、代々木第一体育館)
女子フリーが行われ、SPトップの坂本花織はフリー146・78点、合計223・34点で大会連覇を果たした。また、この優勝で12月のGPファイナル出場も決めた。
ダブルアクセルを着氷。3回転ルッツも降り、3回転フリップからの2回転トーループも着氷させた。3回転サルコーも降りた。
コンビネーションの3回転フリップ-3回転トーループで大きなジャンプを披露。ダブルアクセル-3回転トーループ-2回転トーループも決めた。
ジャンプでは最後の要素となる3回転ループはバランスを崩しながらもこらえ、息を切らしながらフィニッシュした。ファンのスタンディングオベーションを受けた。
コーチに出迎えられると「怖かったぁ」と漏らしていた。
採点は3回転ルッツはエッジが不明瞭、3連続ジャンプの2つ目のジャンプに1/4の回転不足を示す「q」のマークがついたが、軒並みGOE(出来栄え点)は加点を得た。スピンは3本全てでレベル4を獲得。ステップシークエンスもレベル4だった。
場内インタビューでは、「この大会で、ショートとフリーをノーミスでそろえるのを目標でやってきて、アメリカ大会が終わって2週間、しっかり練習ができたので、それがしっかり。ちょっとずつ危ない部分はあったんですけど、NHK杯という舞台で大きなミスなく終われたのがよかったです」と安どした様子だった。
「怖かった」と漏らしたことについては、「今日は…今日もなんですけど、相変わらず緊張がすごくて、ショートの時よりだいぶ緊張はしていて、最初のアクセルで傾いてしまったのでひやっとしたんですけど、そこから最後まで持ちこたえられてよかったです」と心境を口にした。
この優勝でGPファイナル出場権も確保した。「ファイナルっていう舞台もオリンピックの選考に入ってくるので、どの試合でも安定した演技をすることでちょっとずつ自分のイメージがアップできるかなと思うので、ちょっとずつですけど、SBもちょっとずつ更新できて。まだショートにしろフリーにしろまだ伸びしろがあるので、SBを更新して、いいものをシーズン後半に向けて、できるようにしたいなと思っています」と語った。





