岡沢セオン、パリ五輪へ「全部フルマークで勝てる圧倒的な選手に」日本勢初の金メダル

 ボクシングの男子世界選手権(ベオグラード)で日本勢初の金メダルを獲得したウエルター級の岡沢セオン(25)=INSPA=とバンタム級の坪井智也(25)=自衛隊=が11日、帰国後の隔離先からオンラインで優勝会見を行った。日本のエースとして臨んだ東京五輪で2回戦敗退に終わった悔しさが原動力となった岡沢は「自分のボクシングを貫けたのが勝因だったと思う」と振り返った。

 3年後のパリ五輪を目指す試金石にもなる大会。岡沢は「準決勝の相手(前回大会3位のアブライハン・ジュスポフ=カザフスタン)は前からマークしていた。五輪で負けた試合と同じような展開で3回を迎えたが、五輪と違って自分のボクシングを崩さず戦えた」と反省を糧にした。

 これまでの日本勢最高は村田諒太の銀メダル。試合時間では坪井が先に金メダルを獲得したため岡沢は「厳密に言うと日本勢2番手なのでそこは悔しいところがある」と冗談を交えながらも、「間違いなく坪井選手がいなかったら自分の優勝はなかった。プレッシャーがかかる中で一番いいバトンを僕に渡してくれた。坪井選手がいてこその僕」と同い年の盟友に感謝した。

 華麗なアウトボクシングが身上だが、「僕は一つのことしかできない。(今大会優勝した)全階級の中で自分が一番伸びしろがあるボクシングをしていた。1から自分のボクシングをつくり直すことがあってもいいのかなと思っている」と、3年後のパリ五輪へ向けての自身の大改造も視野に入れる。「パリ五輪の金メダルに向けて頑張りたい。(今回は)接戦がすごく多かったので、見ている人に安心してもらえるように、全部(フルマークの)5-0で勝てる圧倒的な選手になりたいと思っています」と世界王者としての自覚に燃えていた。

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