紀平梨花 NHK杯欠場 右足首回復遅れ 北京五輪切符獲得へ全日本一発勝負

 日本スケート連盟は5日、フィギュアスケートのGPシリーズ第4戦・NHK杯(12日開幕、代々木第一体育館)で今季初戦を予定していた18年GPファイナル女王の紀平梨花(19)=トヨタ自動車=の欠場を発表した。右足首のけがの回復が遅れているため。4日には男子の羽生結弦(ANA)が同大会の欠場を発表したばかり。北京五輪が3カ月後に迫る中、日本の男女エースが苦戦を強いられている。

 五輪2連覇王者・羽生のNHK杯欠場が発表されてから一夜。女子のエース紀平も、大会欠場を余儀なくされた。10月14、15日の北京五輪テスト大会出場を見送ると、同19日にはGPスケートカナダの欠場を発表。続けてNHK杯も欠場が決定した。「右足関節骨軟骨損傷」の回復が遅れているためという。

 スケートカナダの欠場時は「今年7月より痛めていた右足首の『骨軟骨損傷』が完治に至っていない」ことが理由と説明された。負傷から既に約4カ月が経過しているだけに、回復の遅れは心配だ。

 22年北京五輪シーズン初戦は全日本選手権(12月22~26日、埼玉)となる見込み。五輪代表最終選考会を兼ねており、原則として大会出場が必須条件となっている。紀平が初の五輪切符を獲得するためには、約8カ月ぶりの実戦となる一発勝負のリンクにまず立つことが最低条件となる。

 試合勘に不安は残るが、大会まであと50日弱。実力は十分だけに、負傷箇所の回復を最優先に状態を整えたい。

 昨年もシーズン初戦は約10カ月ぶり実戦となる全日本選手権(12月、長野)だった。フリーでは4回転サルコーを初めて成功させ、2連覇を達成。持ち前の集中力で繊細な感覚を研ぎ澄まし、大一番にコンディションを合わせるしかない。

 18年平昌五輪は年齢制限で出場資格がなく、長らく「北京五輪の金メダル」を目指し続けてきた。夢舞台は目前。試練を乗り越え、たくましくなった姿でリンクへと舞い戻る。

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