内村「会心の一撃」メダル逃すも演技に満足感

 「体操・世界選手権」(24日、北九州市立総合体育館)

 最終日を迎え、種目別決勝2日目が行われ、男子鉄棒では東京五輪金メダルの橋本大輝(20)=順大=と内村航平(32)=ジョイカル=の対決が実現し、橋本が15・066点で銀メダルを獲得。内村は14・600点で6位に終わり、メダルを逃した。女子平均台では芦川うらら(18)=静岡新聞SBS=が14・100点で同種目67年ぶり金メダルを獲得した。男子跳馬では米倉英信(24)=徳洲会=が銀メダルだった。

 東京五輪に続き、メダルこそ逃した内村だったが、完ぺきな着地で生まれ故郷のファンを魅了した。演技後は力強くガッツポーズ。結果については「いや~もうこれ以上ない。やりきった」とサバサバと振り返ったが、着地については「会心の一撃。今でも衝撃を覚えている。リオ五輪の感じを思い出しました」と、胸を張った。

 第一線を走り続けてきた32歳。競技生活の分岐点となる東京五輪シーズンが終わった。体操について「相変わらず僕にとっては最高以外ない。やっぱり自分が自分であることを唯一証明できるもの」とした上で、注目の今後について「08年からずっとまともに休んでない。ゆっくり休んで考えたい。ただ、辞めるという選択肢はあんまり…」と、休養を経て判断する意向を示した。

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