村上茉愛が床暫定1位 五輪決勝と同得点「決勝はメダルを狙いにいく一択」

 「体操・世界選手権」(18日、北九州市立総合体育館)

 女子予選が行われ、東京五輪の種目別床運動で銅メダルを獲得した村上茉愛(25)=日体ク=が、同種目で五輪決勝と同じ14・166点を出し、暫定1位に立った。平均台は暫定7位。東京五輪代表の畠田瞳(21)=セントラルスポーツ=は個人総合で暫定3位、平岩優奈(イーグル)は種目別床運動で暫定4位、芦川うらら(静岡新聞SBS)は種目別平均台で暫定4位だった。大会は有観客で開幕。女子予選は19日まで行われる。

 東京五輪での悲願の銅メダル獲得から約2カ月。今夏、テレビ画面越しに日本中を沸かせた村上が、今度は北九州に集まった観客を沸かせた。

 得意の床運動ではH難度の大技・シリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を決めると、曲に合わせて華麗に舞った。「今日は五輪くらい、いい演技ができた」。得点も五輪決勝と同得点の好スコア。トレードマークの笑顔がはじけた。

 スタンドの最前列では母・英子さんも見守った。「久しぶりにお客さんがいる環境。(最初の)平均台では足ががくがくだったけど、床の前では緊張も解けていい演技もできた」。10月5日の試技会で左足首を痛め、平均台は降り技の着地で痛みに顔をしかめ、左脚を引きずる場面もあった。それでも「20年の経験を信じて演技できた。五輪なのにお客さんがいない違和感から解放された」と歓声にも後押しされた。

 今大会を最後に引退する可能性もあり、「一回一回全力でやってる。その一回を無駄にしないような最高の演技をしたい」と力を込める。床運動での決勝進出は濃厚で「決勝はメダルを狙いにいく一択」と宣言。「五輪のときのように自分で狙いにいけば、きちんと結果はついてくる」と、集大成の演技を見据えた。

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