ラグビー日本代表候補が２日、宮崎市での合宿を本格的に開始した。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ（ＨＣ＝５１）がオンライン取材に応じ、決まっていなかったキャプテンについて、フランカーのピーター・ラブスカフニ（３２）＝クボタスピアーズ船橋・東京ベイ＝が務めることを明かした。副キャプテンはＣＴＢ中村亮土（３０）＝東京サントリーサンゴリアス＝に決まった。

　今回のメンバー発表の際に藤井雄一郎ナショナルチームディレクターはキャプテンについて、その時点では未決定を強調していた。新キャプテンとなったラブスカフニは、１９年Ｗ杯で全５試合に出場。アイルランド戦とサモア戦では、すでにゲームキャプテンを経験。ジョセフＨＣは「ラピースに関してはナチュラルリーダー。彼の安定感の部分もそうですし、英語もしゃべれますし、日本でもプレーして日本語も分かる」と評価した。

　副キャプテンの中村については「すごくバランスもいいし、リーダーとして成長してきている。今後すごく楽しみな選手」と期待を寄せた。

　これまでＷ杯３大会に出場し、２度キャプテンを務めるなど長く日本ラグビーの顔となってきたフランカーのリーチ・マイケル（３２）＝東芝ブレイブルーパス東京＝はキャプテンを外れる。ジョセフＨＣは「リーチに関してはハードに練習もしてくれますし、リーダーとしても素晴らしい選手。今までもＷ杯に３回出場して素晴らしいリーダーシップを見せてくれていますけど、自分たちの考えとしてはラグビーにしっかりフォーカスしてもらいたい」とプレーに専念してもらう狙いもあり、今回の主将交代に至った。

　日本は１０月２３日にオーストラリア代表（大分・昭電ドーム）と対戦。１１月には欧州遠征を行い、アイルランド代表（同６日、ダブリン）、ポルトガル代表（同１３日、リスボン）、スコットランド代表（同２０日、エディンバラ）と対戦が予定されている。