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藤井、全完登でついにつかんだ初V 実力者雄叫び「夢みたい」パリ五輪へ最高スタート

 「スポーツクライミング・世界選手権・男子ボルダリング決勝」(19日、モスクワ)

 6人による決勝で藤井快(28)=TEAM au=が初優勝を果たした。2連覇を狙った楢崎智亜(25)=同=は2位。この種目では日本勢として4大会連続の世界一で、複数のメダルを獲得するのは初めて。藤井は全4課題(コース)を完登。楢崎智は3完登だった。20日は男女のリード予選が行われる。

 最終課題をクリアして全完登を果たすと、藤井の歓喜の雄たけびが会場に響いた。「信じられない。夢みたい」。28歳とベテランの域に入りつつある実力者がついに世界一の栄光をつかんだ。

 第1課題をただ一人攻略し、金メダルを手繰り寄せた。頭上に丸みを帯びて持ちづらいホールド(突起物)が幾つも配置された難コース。藤井は最初のトライでがっちりと左手でつかんで体を安定させた。その後も指の強さを生かして難なく完登した。

 ボルダリングは2016年W杯年間総合ランキングで2位に入るなど実績を積み重ねたが、世界一にはなかなか手が届かなかった。東京五輪は出場基準の解釈を巡る日本協会と国際連盟との係争に巻き込まれ、代表入りへの道を断たれた。

 出場を逃した五輪について「どういう緊張感だったのか、あの場にいないと分からない。3年後、それを自分で感じられればいいなと強く思った」という。今年からプロに転向。強い覚悟で狙うパリ五輪に向け、最高のスタートを切った。

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