「体操・全日本学生選手権」（４日、草薙総合運動場体育館）

　東京五輪２冠王者の橋本大輝（２０）＝順大＝が五輪後初の試合に挑み、６種目合計８６・４９７点で個人総合２連覇を果たした。五輪でも金メダルを獲得した種目別の鉄棒も制し、３冠を達成した。３年後のパリ五輪に向けて、跳馬の超大技習得への意欲もみせた。

　世界を驚かせた圧巻の２冠劇から１カ月。若き五輪王者は課題を残しながらも、同世代をねじ伏せた。鉄棒で唯一の１５点台をマークするなど貫録の演技で、橋本がきっちりと３冠を達成した。

　大きく変化した周囲の視線にも「僕自身は変わらない」と、キッパリ。まずは１０月の世界選手権（北九州）での初の世界王者に照準を定める一方で、３年後のパリ五輪を視野に「跳馬でヨネクラハーフをやってみたい」と、跳馬の最高難度・ヨネクラをさらに半分ひねる技の習得に意欲。成功なら、自身の名が付く「ハシモト」となる可能性がある超大技に「３年あれば十分」と、自信をみせた。