2021.08.29

パラ大会組織委が謝罪　自動運転バスが選手に接触

　東京パラリンピックの選手村内で自動運転バスと柔道男子８１キロ級の北薗新光（３０）が接触した事故を受け、大会組織委員会が２８日、陳謝した。北薗は視覚障害があり、２６日に選手村内の横断歩道を渡ろうとしたところ右折中のバスと接触し転倒したとみられる。外傷はなく、ＭＲＩ検査でも異常はなかったというが、医師が脳振とうの可能性を考慮し、２８日の試合は欠場した。

　本人は「バスにぶつかったかどうかはわからない」などと話しているといい、組織委は警察やバスを提供したトヨタ自動車などとともに事故原因の究明に当たる。また、バスに乗っていたオペレーター２人はトヨタ自動車から派遣されていた。

　事故の公表が遅れたことについて、組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「事実確認に時間を要した」と“隠ぺい”は否定した。