パラ選手村の自動運転バスが柔道選手と接触 柔道・北薗新光、全治2週間で試合欠場
東京・晴海の東京パラリンピック選手村を走る自動運転バスと柔道男子81キロ級代表の北薗新光(30)が接触する事故があったことが27日、警視庁月島署への取材で分かった。北薗は視覚障害があり、頭部打撲など2週間のけがを負った。体調不良により28日の試合を欠場することも決まり、日本代表の遠藤義安監督は「5年間必死に頑張ってきたので、本人が一番悔しいと思う。調子が良かったので出させてやりたかったが、残念」と語った。
署によると、事故は26日午後2時ごろ発生。交差点を右折中のバスが、横断歩道を渡る北薗とぶつかった。バスが事故直前に近くの警備員をセンサーで検知して停車し、同乗するオペレーターの操作で発進した直後に接触したとみられる。
バスはトヨタ自動車が開発した自動運転の電気自動車(EV)「e-Palette(イーパレット)」で、村内を24時間巡回している。トヨタ自動車の豊田章男社長は同日、自社のウェブメディアを通じ、接触事故に関して「多くの方に心配をお掛けして大変申し訳ない」と陳謝した。