大相撲秋場所（９月１２日初日、両国国技館）に向けた合同稽古が２６日、両国国技館内の相撲教習所で４日間の日程を終え、打ち上げられた。関脇御嶽海（２８）＝出羽海＝は相撲を１０番（３勝７敗）取って、締めた。

　「（番数は）１０番？良かったんじゃないですか。最後もしっかり自分の相撲を取れたので良かったと思います」と満足。前日こそ健康診断で欠席したが、３日間で上々の実戦を重ねた。部屋には関取が自身しかおらず、貴重な機会となった。

　横綱白鵬（３６）＝宮城野＝から貴重な助言ももらい、ぶつかり稽古では胸を借りた。「技術面で教えてもらいましたけど、最後ぶつかりを出してもらえて、最後の最後に気持ちよく終われた」と２年前にＶ２を果たした秋場所へ、充実の時間を過ごした。

　東洋大の後輩で男子競泳、東京五輪代表の萩野公介が引退と報じられた。親交深く、五輪後にも「感動をありがとう」とねぎらっていた。「今はまだ自分の中では信じられない気持ちですけど」と、まだ正式発表もなく戸惑いの気持ちが強い。

　本人から連絡があれば「お疲れさまという声をかけたい」と率直な気持ち。「最後までしっかり筋を通してやってくれる後輩だと思っているので、何があっても関係性は崩れないと思っているのでね。本当に刺激になりましたし、今回のオリンピックも結果的にやって良かったなと僕は思いましたし、スポーツで感動を与えられるというのはあると思うので、ああいうふうに感動を与えてくれたのは大きいし、９月場所に向けては刺激になる後輩ですよね」と、話していた。