大坂なおみ 意地の逆転星 五輪以来の実戦17歳に底力発揮「気分いい」

 「テニス・ウエスタン・アンド・サザン・オープン」(18日、シンシナティ)

 女子シングルスで第2シードの大坂なおみ(23)=日清食品=は初戦の2回戦で世界ランキング24位の17歳、コリ・ガウフ(米国)に4-6、6-3、6-4で逆転勝ちした。3回戦で同65位のジル・タイヒマン(スイス)と対戦する。

 大坂が底力を見せた。第1セットを落とし、第2セットも先にブレークを許したが、直後にブレークバック。リターンの立ち位置を変えたり、サーブの精度を上げたりしてリズムを取り戻し2セットを奪取。「第1サーブで自滅しなくて良かった」とうなずいた。

 メダルに届かなかった東京五輪以来の実戦は、ツアー2勝の有望株が相手。「強敵との3セットは久々で厳しかったが、気分はいい」と悦に入った。

 初対戦だった2年前の全米オープンは敗れて涙するガウフを誘い、一緒にインタビューを受ける優しさを見せた。今年5月下旬に「うつ」を打ち明けた際は、逆に6歳下の若手の言葉に勇気づけられ「彼女は素晴らしい人間。『ライバル』と言われるとうれしい」

 2日前の記者会見で動揺し涙を流した姿はない。父親の出身地ハイチで起きた大地震などを引き合いに「世界では普通ではないことが起きているが、自分は今ここでテニスをしている。誰よりも自分らしくなろうと思った」と気丈に言った。

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