IOCバッハ会長、首都圏無観客に「残念に思う」16日は広島訪問 移動に反発の声

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は9日、ビデオメッセージで東京五輪の首都圏無観客が決定したことに「我々は観客がいないというこの決定を残念に思う。観客はもちろんのこと、五輪の雰囲気を楽しむことができないアスリートにとってはなおさらでしょう」と述べた。その上で「アスリートは世界中の何十億もの人々が心にいること、サポートしてくれることを知ることになる。前例のない時代の新しい形のサポートに勇気づけられる」と、呼びかけた。

 バッハ会長は8日に来日し、同日は都内のホテルから5者会議にリモートで参加した。9日から3日間の隔離期間を経て、その後11日間の行動制限期間に入る。16日には被爆地である広島訪問を予定している。緊急事態宣言が発令される中、東京から広島への移動に国内世論の反発もあるが、東京五輪・パラリンピック組織員会の橋本聖子会長(56)は9日の定例会見で、「国内外に平和を訴えていただきたい。万全な感染対策を準備している」と、予定通り実施する方針を示した。

 同日は国連による五輪休戦決議がスタートする日で、コーツ調整委員長も長崎を訪問する予定。橋本会長は「五輪の根本原則は平和。被爆国である日本の広島と長崎から平和のメッセージを発信してほしいという依頼を地元からいただいている」と、強調している。

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