照ノ富士、綱とりへ白星発進 遠藤を危なげなく寄り切り「自分が盛り上げる立場に」

 「大相撲名古屋場所・初日」(4日、ドルフィンズアリーナ)

 綱とりに挑む大関照ノ富士は平幕遠藤を寄り切って満点発進。白鵬、貴景勝、正代も勝ち、2年ぶり名古屋は大関以上の4人が安泰で幕を開けた。

 低い当たりから前へ、前へと圧力をかけていった。「体が勝手に動いていただけなので」と言うが、照ノ富士はやはり強かった。捕まらないように動く遠藤を追い込み、最後は左をのぞかせるようにして寄り切った。

 初の綱とり場所。ただ、緊張感、重圧も関係ない。「特にないですね。一日一日集中してやるだけです」。先場所、土俵際で苦杯をなめた相手を圧倒。幸先の良い相撲で白星発進した。

 2日の取組編成会議後、報道陣の取材に対し師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「稽古自体、万全と言えない。うちの関取衆にけがが多い。稽古があまりできていない」と口にしていた。しかも、いつもと勝手の違うコロナ禍の下の地方場所。そんな不安も一掃してみせた。

 やれることは精いっぱいやってきた。あとは信じてやるのみ。「久しぶりの地方場所。お客さんを盛り上げていきたい。自分が盛り上げる立場になっていきたい」。白鵬とともに注目を集める照ノ富士。白星を重ね、必ずや名古屋を沸かせてみせる。

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